LYRICS

1st アルバム「忘れえぬ風景」
  1. 夏の予感
  2. 忘れえぬ風景
  3. 山に呼ばれて
  4. そこにいる
  5. 生まれた日
  6. 日記
  7. 庭の先
  8. みずうみ
  9. 季節

夏の予感     作詞・作曲 田川薫

海はいつでも 船を浮かべ 帆を立てて
見送る汽笛は 白くなびき 遠くへ

羽ばたく姿は 光まとい飛ぶので
眩しい朝陽をはらむ 夏の予感で

海に集えば
海に馳せれば

海はいつでも わたしたちのそばで
あの日も変わらず 同じ景色のはずで

海を想えば
海と暮らせば
海に集えば
海に馳せれば

僕ら 夏の予感で

忘れえぬ風景   作詞・作曲 田川薫

相変わらずの 消えちゃうような
近くて遠い 毎日のこと

相変わらずの 消えちゃうような
近くて遠い 確かな景色

指鳴らす訳でもないのに
不思議 不思議さ

突然

忘れられない景色に変わるの

相変わらずの 消えちゃうような
近くて遠い 毎日のこと

毎日のこと

山に呼ばれて  作詞・作曲 田川薫

山に呼ばれて ゆけば夏
町をぬけたら 君を待つ

知らない場所で 蕾が開く
地面を踏んで 進めと言う

おーい と呼ぶ
はーい と返す
明日の顔を見る

山に焦がれて 夏がゆく
根を張る人の 声は木だ

おーい と呼ぶ
はーい と返す
明日が顔を出す

おーい と呼ぶ
はーい と返す
明日の顔を見る

山に呼ばれてゆけば 夏の空

そこにいる  作詞・作曲 田川薫

苔がむしても ただそこにいるだけ
森に帰る日を ただ見つめてる

時間を超えて 忘れられたのは
頭の中の 僕らの世界

残されたものは 記憶の中に
風に語って 雨に寄り添って

ただそこにいるだけ
ただそこにいるだけさ

時は明日を追いかけて 振り返る先にいる
日々は重ねて消えてゆく 音もたてずに

It’s going around the season.
Leave the wind, sunlight and long time.
Go over long time.

Just there is. Just there was.

生まれた日  作詞・作曲 田川薫

産声あげた日から それを待つ日を夢見る
時間の影に隠れた 忘れた日々を連れて

花を添えているような 言葉を探してる
二人がそうだったみたいに 僕も間抜けた顔で

囲まれて 笑い声

産声あげた日には 雨の先に見える
風に触れた名前を 振り返るこの頃

繰り返す
やさしさが
美しく
光も影も

日記  作詞・作曲 田川薫

くだらないことや 楽しいことさえ
すぐに忘れてしまうから

言葉に変えたら その風景とか
あなたの仕草もわかるから

道を歩いて振り返る 戻りはしないけど

ささいな出来事や 繰り返しの日々も
昨日が背中を見てるから

これまでのことや これからのことも
記してページをめくれば

山を登れば見下ろして
戻れば見上げてるみたいに
毎日を見てる
毎日を見てた

庭の先  作詞・作曲 田川薫

種を蒔いたら その気持ちを
広がる緑に変えて

夏を待つ日には 穏やかな風で
春を忘れては 話し込むように

花が咲いたら その季節に
届ける色を つけてみせて

また種を蒔いたら その気持ちを
広がる緑に変えて

ふるさとを描く その心と
記憶を越えた 庭の先

夏を待つ日には 穏やかな風で

みずうみ  作詞・作曲 田川薫

水辺で誓う 僕らの未来
遠い昔に例えながら

風に揺れる 水面に返す
光が語る 春の風景

穏やかな日々を 描くその手を
取り合う ある日の午後のこと

湖畔に迎えた
夕日を背にして
冷たさの残る
風は後ろに伸びて

季節  作詞・作曲 田川薫

春の面影を 見つけてははしゃいでた
自転車に乗せられて 土手をゆく草の匂い

夏を焦がれた朝 山鳩の声遠く
東から白む空 あの場所へ駆けてゆく

駆けてゆく季節

秋を迎えては 懐かしいあの川を
送り出す山の端へ 挑むように繰り出した

冬に帰る町 列車は北へ進む
窓に映り込む 時間の姿かたち

気持ち 未来

季節が連れて去る それぞれが眩い
季節が連れて去る それぞれが愛しい









シングル「フルーツ」

フルーツ  作詞・作曲 田川薫

秋の気配が風に見えたら あの町の便りを待っている

「食べてるか」「調子はどうだ」お決まりの言葉も懐かしく

あのフルーツの香りも手触りも 記憶の景色とならんで消える

気がしただけの今朝だ

秋の気配が空に見えたら あの町の便りを待っていた

ぶらさがる果実の重みが いつまでもそこに揺れながら

へいよー へいよー

両手に広げる思い出の園は 言葉を包んでいつものままで

いただけ いただけ

あのフルーツの香りも手触りも 記憶の季節とならんで消える

気がしただけの今朝だ 気がしただけのぼくだ